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薄毛に効く漢方はあるの?薄毛に効果がある漢方の話

「抜け毛や薄毛が最近気になり始めた…」と悩んでいる人が、男女ともに増えています。
少しでも早く改善できればと考えている人も少なくありません。
抜け毛・薄毛解消のための治療や方法などさまざまな取り組みがありますが、その中の1つに「漢方」があります。
中国の伝統医学が5世紀頃に、日本に伝わったのが始まりとされている漢方。
天然の生薬を調合して処方し、身体の不調を改善していく漢方は、果たして薄毛に効くのでしょうか。
今回は薄毛に効く漢方はあるのかという疑問についてと、薄毛に効果がある漢方について解説していきます。

薄毛改善の漢方はどのような種類がある?

漢方では、髪の毛のことを「血余(けつよ)」と言い、大切な生命活動に血を使いその余りが頭髪になる、といわれています。
十分な血液があるからこそ髪の毛が作られると考えられており、髪のパサつき、抜け毛や薄毛の原因は、血が不足している状態と見て「血虚(けっきょ)」と言います。
最近、抜け毛が増えたり髪が薄くなってきたりしているならば、それは体内の健康状態が悪化してきていることを警告していると言えるでしょう。
産後に抜け毛が多いのは、出産による血の消費が関係していると考えればわかりやすいですね。

また、髪は「腎の華」ともいわれ、五臓六腑の「腎」が髪の状態を管理していると考えられており、腎の働きの悪い人や内臓機能の低下により髪のトラブルが発生し、これを「腎虚」と言います。
腎は老化やホルモンと深い関係があると言われているので、老化現象や、ホルモンバランスの乱れから、抜け毛や白髪などが見られます。
このことから、髪の毛を健やかにするためには「血」「腎」を漢方で補うようにすればよいことになります。

具体的に薄毛改善に有効な漢方薬は、どのような種類があるのか見ていきましょう。

桂枝茯苓丸 血行を良くして、身体の持つ熱のバランスを整えます
桃核承気湯 血液の循環を改善し、気分を落ち着かせる効果があります
十全大補湯、当帰芍薬散 髪のこしや、パサつきが気になる方におすすめです。改善には髪の原料となる血液を補います
八味地黄丸 若返りの薬ともいわれ、加齢による抜け毛などにおすすめです
柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯 気の乱れも薄毛の原因となるといわれています。
神経の高ぶりを抑えたり、不安を和らげ寝つきを良くしたり、ストレスを軽減する効果もあります。

このように、それぞれの不調の原因に合わせて漢方を選ぶことが、それぞれの体質にピッタリ合った漢方を選ぶこととなります。

 

参考:https://www.asagei.com/excerpt/111782

なぜ、漢方で薄毛を改善することができるの?

ではなぜ、漢方で薄毛を改善することができるのでしょうか。
からだは「気、血、水」という3つの要素から構成されており、バランスが重要となります。
この3つの要素のバランスが大切ですので、それが崩れると身体に不調となってあらわれ、放置してしまうと悪化し病気などを患うことが多いといわれています。
漢方はそうしたバランスの崩れを解消し、身体を正常な状態に戻す働きをします。
漢方薬には複数の有効成分が含まれているため、多様な症状に効くのが大きな特徴ですが、選ぶ時には症状だけでなく、その人の身体の状態を考えて選ぶことも重要です。

 

たとえば、同じ「薄毛」でも血行が悪いのか、頭皮環境が悪いのか、ストレスからくる自律神経が要因なのかで選ぶ薬が違ってくるため、その人の症状(訴え)や体質などからそれぞれに合った処方をします。
体質に関連する症状(冷え症、虚弱体質など)や、検査などでは発見できない不調(更年期障害の症状)などを得意としていることから、薄毛などの症状に対しても漢方での改善が期待できるということがわかりますね。

 

参考:https://www.m-kanpou.com/kampo/

薬で副作用の心配をされる方が漢方を選択

薄毛の治療はさまざまですが、主に薬や育毛剤などを使った治療を行なっている専門院が多いと言えます。
しかし、薬は副作用が出る場合もあり、使用するのをためらったり心配したりする方も少なくありません。
また薬を飲むのをやめてしまうと再び「抜け毛が増えた…」ということも。

 

それに比べて漢方は、身体全体を整えて自然に身体の治癒力を高め、正常な状態に戻そうとするものです。
体質改善に高い効果が期待できるので、脱毛の予防、薄毛の解消に大いなる期待ができます。
即効性のあるものもありますが、比較的長い時間をかけての治療となります。
自然界にある植物や鉱物など、薬効を持つ複数の生薬が組み合わされ処方された漢方は、それらの様々な成分が身体に作用し、身体全体の調子を整えるよう働きかけるのです。

 

薬で副作用の心配をされる方が漢方を選択するのは、その人の体質や状態に合わせて処方してくれるため、いくつもの効能・効果が期待でき、東洋医学の考えである「根本から治す」というところに着目するのかもしれませんね。
しかし、漢方薬は動植物の抽出物であり、成分の種類が多く、多糖類やたんぱく質も含んでいることから、まれに成分のアレルギーを起こす可能性があることを覚えておきましょう。

漢方とマッサージを合わせて薄毛改善される方もいる

この漢方と似た考えに基づくのが、整体で行われる鍼灸・指圧・マッサージなどです。
肩コリや首のコリを治療していると、血行も良くなるので結果的に薄毛改善に繋がります。
実は、薄毛改善にぴったりのツボがあるのをご存知ですか。

 

ツボ(経穴)は経絡上にあり、経絡を通して体内の異常があらわれる場所です。
このツボを刺激することによって、体内の異常な部位に働きかけることができるといわれています。
抜け毛に効果的なツボとして、「百会(ひゃくえ)」「天柱(てんちゅう)」などがあり、シャンプーやドライヤー、髪のセットを行う際に指圧するのがおすすめです。

 

「百会」は頭頂部のややへこんでいる部分で、指先で軽く指圧することで頭皮の血行が良くなり、抜け毛予防の効果が期待できます。
ツボを押すことで頭皮の血液循環がよくなり、毛乳頭細胞の働きが活発になって、結果、穏やかな毛が生え脱毛しづらくなります。
頭のツボならご自身でできますし、自宅でのケアとして取り入れやすいですよね。
ただし、あまり強く刺激を与えると逆効果ですので、力の入れすぎには注意しましょう。

 

また、自分ではなかなか難しいという人でも、漢方と整体院などでのマッサージを合わせて薄毛改善される方もいらっしゃいます。
副作用が無い、漢方とマッサージの相乗効果でより高い効果を生む、西洋医学的な治療との併用が可能など、メリットも多いことが挙げられます。
身体を整えると同時に薄毛改善も期待できるので、漢方とマッサージを試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

これまで、薄毛に効く漢方はあるのかという疑問についてと、薄毛に効果がある漢方について解説してきました。
漢方によって薄毛改善が期待できるのを、お分かりいただけたのではないでしょうか。
身体の治癒力を高め正常な状態に戻そうとし、体質改善に高い効果が期待できることから、脱毛の予防、薄毛の解消に大いなる期待ができる漢方。
薄毛改善のさまざまな治療法にはそれぞれ利点があるため、まだ漢方を試されていない方は、一度治療の選択の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。