「そういえば最近、分け目が目立つようになってきた…」「ブローをしても髪がすぐにぺしゃんこになる」など、女性に多くみられる「びまん性脱毛症」は、そんな小さな変化からはじまります。

しかし、気がつけば髪はボリュームダウン。いわゆる薄毛の状態に。

そこで今回は、びまん性脱毛症の対策方法を解説します。

歳だから仕方ないと諦めず、早めの対策を心がけましょう。

びまん性脱毛症が改善しないと諦めていませんか？

びまん性脱毛症は改善しないものだと諦めていませんか？

「歳をとれば、誰でも多少は髪が薄くなるもの」と諦めている方が多いようですが、何の対策もせず諦めるのはもったいないことです。

まずは、びまん性脱毛症を引き起こした原因を知ることが大切です。

そして、原因に応じた対策で改善を目指しましょう。

女性に多いびまん性脱毛症は、全体的に髪のボリュームが減るのが特徴で、男性に多いAGA（男性型脱毛症）のように、進行したからといって髪が完全に抜け地肌が見えてしまうことはありません。

しかし、薄毛になるとヘアセットが上手くいかなくなったり、老けて見られたりするなどデメリットが目立ちます。できれば改善したいですよね。

では、なぜ、びまん性脱毛症になるのでしょうか？

女性が薄毛になる主な原因は、加齢による女性ホルモンの減少です。

女性ホルモンの分泌量は、30代後半から少しずつ減り始め、40歳を過ぎて更年期に差し掛かる頃になると急激に減少します。

女性ホルモンには肌や髪のハリを保つ働きもあるため、激減すると肌や髪にも影響が現れてしまうのです。

また、女性ホルモンが減ることで男性ホルモンが優位になり、ホルモンバランスが崩れることも髪の毛に影響すると考えられています。

普段は影響の少ない男性ホルモンも、女性ホルモンが減ることで影響を受けやすくなり、FAGA（女性男性型脱毛症）を発症することもあるのです。

FAGAはAGAのように髪の軟毛化を引き起こすため、産毛のような細く短い髪の毛が増えるのが特徴です。

しかし、男性のAGAとは異なり、女性のFAGAは髪が全体的に薄くなる「びまん性」を示すのが特徴です。

加齢や女性ホルモンの減少だけがびまん性脱毛症の原因なら、更年期前後の女性だけに発症するものと考えるのが自然です。

ところが実際は、20代や30代といった若い女性にも発症するケースがみられます。

加齢や女性ホルモン以外で考えられるのは、精神的なストレスです。

ストレスによる睡眠不足で自律神経が乱れると、頭皮の血行不良を招き、それが薄毛につながってしまうからです。

また、ダイエットによる栄養不足や食生活の乱れによる栄養バランスの崩れも、髪の成長を妨げてしまうことがあるので注意しましょう。

このようにびまん性脱毛症は、さまざまな要因が重なり合って発症することが多いため、年代に関係なく発症する可能性がある脱毛症なのです。

参考：https://mother-town.com/cure-for-diffuse-alopecia/

びまん性脱毛症改善の為にできる対策について

びまん性脱毛症を改善するためにできる対策はないのでしょうか？

歳をとることはどうやっても避けられませんが、自分にできる対策をすることで髪の状態を改善することは十分可能です。

若い女性の場合、ヘアケアによるダメージが薄毛の原因となることもあります。

シャンプーのしすぎや刺激の強いヘアケア製品を使用していませんか？

また、パーマやカラーなどを頻繁に繰り返している方も要注意です。

心当たりのあることから対策をはじめ、びまん性脱毛症の改善を目指しましょう。

びまん性脱毛症対策に生活習慣を見直そう

びまん性脱毛症対策の一つとして、まずは生活習慣を見直してみましょう。

まずは毎日の食事から見直してみてください。

髪を作っているタンパク質が不足すると、健康な髪の毛を作ることができなくなります。

肉や魚、大豆製品などを積極的に摂り、良質なタンパク質を補いましょう。

また、ビタミンやミネラル類が不足しても、髪の毛の成長に影響します。

緑黄色野菜や柑橘類、レバーやうなぎ、牡蠣や海苔など、いろいろな栄養素をバランス良く摂ることが大切です。

そして、忙しい毎日だからこそ、リラックスできる時間を作り、ストレスを溜め込まないようにしたいもの。

ストレスは自律神経の乱れや血行不良を招くので、気をつけたいところです。

睡眠不足の方は、寝る直前にパソコンやスマホを見るのをやめ、いつもよりも少し早くベッドに入るようにすると良いですね。

成長ホルモンは眠っている間に分泌されます。

髪の毛の成長を促すためにも、睡眠はとても重要です。

女性用育毛剤でびまん性脱毛症を対策

女性用の育毛剤を使ってみるのも、びまん性脱毛症の対策の一つです。

育毛剤を選ぶときは、男性用ではなく、刺激の少ない女性用を選ぶのがポイントです。

女性用の育毛剤には、女性に嬉しい成分が多く配合されています。

女性ホルモンと似たような働きのある成分や保湿成分、天然由来の有効成分が配合されているものが多いので、好みで選ぶと良いですね。

「無添加」や「アルコールフリー」と書かれているものを選ぶと安心です。

育毛剤は発毛剤のような強い効果は期待できませんが、その分頭皮や髪に優しいため安心して使えます。

びまん性脱毛症対策として、毎日のヘアケアにプラスしてみると良いですね。

びまん性脱毛症の治療期間はどれぐらい？

びまん性脱毛症の治療期間はどれくらい必要なのでしょうか？

髪の毛の伸びるスピードは、1ヵ月でもせいぜい1cmくらいです。

薄毛の治療を行ったとしても、数ヵ月から半年程度続けてみないと効果が実感できないといわれている理由は、そもそも髪の毛が伸びるのには時間がかかるから。

そのため、クリニックなどで処方される発毛剤などを使用したとしても、3～4ヵ月は治療を続ける必要があるというのが一般的な考え方です。

まとめ

びまん性脱毛症は更年期前後の女性に多くみられますが、若い女性でも発症するケースがあります。

これは、加齢や女性ホルモンの減少だけが原因ではなく、栄養バランスの乱れや睡眠不足、ストレスなどの要因がプラスされることで、年齢に関係なく発症する可能性があるからです。

対策方法として重要なことは、食生活や日常生活を見直し、びまん性脱毛症を引き起こした原因から改善することです。

何もせずに諦めるのではなく、自分にできる対策からはじめてみてはいかがでしょうか？

それでも改善がみられない場合は、専門家に相談しましょう。