薄毛になるのは男性だけという印象が強いですが、最近は女性でも薄毛に悩む方が増えているようです。
歳をとれば多少は髪が薄くなることもあるでしょう。
しかし、20代や30代で髪が薄くなってきたら、さすがに驚きを隠せないですよね。
そこで今回は、若い女性の薄毛について解説します。
なぜ若い女性に薄毛が増えてきているのかを知り、早めに対策をはじめましょう。
若い女性であっても薄毛で悩む事は多い
若い女性であっても、「最近、薄毛で悩む事が多い」と感じている方が増えています。
毎日の生活習慣が薄毛を招いている若い女性が増えているのです。
職場では徐々に責任ある仕事を任されるようになり、仕事と家庭の両立の難しさを実感しつつも、今しか味わえない子育ても楽しみたいなど、役割の多い女性ほど悩まされているのが睡眠不足やストレス。
成長ホルモンは眠っている間に分泌されるので、髪の毛のためにもしっかり眠ることが大切です。
昼夜逆転の生活や、寝る直前までスマホやパソコンのブルーライトを浴びている生活を続けていると、自律神経が乱れ、睡眠の質も低下するので注意しましょう。
また、毎日のストレスを発散できずに溜め込んでしまうと、自律神経の乱れや血行不良を引き起こし、それが薄毛につながってしまいます。
そして、若い女性に多くみられる栄養不足も、薄毛を招く要因の一つです。
食べる量を極端に制限してしまうと、健康を損ねてしまうばかりか、髪の毛の成長に必要な栄養素も不足してしまいます。
万年ダイエッターの方やビーガン、ベジタリアンの方は注意しましょう。
他にも、頻繁にパーマやヘアカラーをしたり、強い紫外線を無防備に浴びていたりすると、髪や頭皮がダメージを受けて抜け毛が増える原因となります。気を付けましょう。
参考:https://www.agaskin-woman.jp/lab/datsumosho/20dai/
なぜ若い女性であっても抜け毛・薄毛に悩むのか
なぜ若い女性が抜け毛や薄毛に悩むのでしょうか?
普通に考えたら、髪が薄くなるのはある程度の年齢に達した更年期の頃。
加齢によって女性ホルモンの分泌量が減少するため、髪にコシがなくなったり、ボリュームダウンしたりする方が多くなります。
これは正常だったヘアサイクルが乱れることが原因です。
髪の毛は、数年間の「成長期」で太く長くなり、成長時期が過ぎると「退行期」に入り、やがて脱毛します。
髪の毛が抜けたあとの毛根は、「休止期」の間に新しい髪の毛を生やす準備をし、また新しい髪の毛が生えるというサイクルを繰り返しているのです。
しかし、何らかの原因でこのサイクルが乱れると、成長期が短くなったり、休止期が長くなったりして薄毛になります。
日常生活の中にヘアサイクルを乱す要因があるにも関わらず、まさか自分が薄毛になるとは思いもしないまま過ごしている若い女性は少なくありません。
それに気付かず悪い習慣を続けてしまうと、年齢が若くても薄毛に悩むことになってしまうのです。
年齢に関係なく様々な脱毛症がある
年齢に関係なく発症するさまざまな脱毛症もあります。
髪の毛が全体的に薄くなる「びまん性脱毛症」は、女性に多くみられる脱毛症です。
男性型脱毛症(AGA)のようにハゲてしまうことはありませんが、頭頂部から全体にかけて薄毛になるのが特徴です。
更年期以降の女性に多いですが、最近は若い女性にもみられるようになりました。
また、突然丸い形に髪が抜ける「円形脱毛症」は、年齢も性別も関係なく起こります。
円形脱毛症は自己免疫疾患の一つと考えられていて、自然に治るケースがほとんどです。
しかし、まれに重症化してしまうこともあるので、脱毛部分の変化には気を付けておきましょう。
他にも、大量のフケが出るのが特徴の「粃糠性(ひこうせい)脱毛症」や、皮脂が過剰に分泌されることが原因で起こる「脂漏性(しろうせい)脱毛症」などもあります。
頭皮の状態がいつもと違うと感じたら、抜け毛や薄毛につながる可能性があるので注意しましょう。
産後のホルモンバランスの乱れで抜け毛が増える
産後はホルモンバランスが乱れるため、抜け毛が増えるといいます。
妊娠すると女性ホルモンの分泌量は徐々に増え、妊娠も後期になるとその分泌量はかなり増えた状態になっています。
しかし、出産すると女性ホルモンの分泌量は妊娠する前の状態にもどります。
この極端なホルモンバランスの変化により、抜け毛が増えてしまうのです。
これを産後脱毛症といいます。
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、エストロゲンには、肌や髪のツヤやハリを保つ働きや、抜け毛を防いだり髪を成長させたりする働きもあります。
そのため、女性ホルモンがたくさん分泌されている妊娠中は、髪の毛が抜けにくい状態。
しかし、出産すると女性ホルモンの分泌が急激に減り、妊娠中に抜けるはずだった髪の毛が、産後のタイミングで一気に抜けてしまうのです。
産後脱毛症は出産後2~3ヵ月経った頃にはじまり、6ヵ月頃から回復しはじめ、産後1年を過ぎた頃には元通りになるといわれています。
時期や抜け毛の量などは個人差がありますが、一時的なものと捉え深刻になりすぎないことが大切です。
参考:https://www.agaskin-woman.jp/lab/datsumosho/sango/
牽引性脱毛症とよばれる女性特有の薄毛症状
牽引性脱毛症は女性特有のもので、やはり薄毛の症状がみられます。
髪や頭皮に物理的な力がかかり続けることで起こる脱毛症です。
いつも髪を強く引っ張りながら髪を結んでいると、生え際の髪が薄くなってしまうことがあるので注意しましょう。
また、いつも同じ分け目にしておくと、分け目が徐々に広くなるなど、薄毛になる可能性があります。
エクステを使用したり、ヘアアイロンで髪をいつも引っ張っていたりする方も要注意です。
髪の毛に力を加えて引っ張る行為を続けていると、牽引性脱毛症になる可能性があるので気を付けましょう。
若い女性におすすめの薄毛対策を紹介
若い女性にはどのような薄毛対策がおすすめなのでしょうか?
加齢による女性ホルモンの減少も薄毛になる大きな要因ですが、薄毛を引き起こすヘアサイクルの乱れは、ホルモンバランスの変化や栄養バランスの乱れ、頭皮環境の悪化などが引き金となって起こります。
若い女性におすすめの薄毛対策は、ヘアサイクルの乱れを引き起こす要因をできる限り排除し、頭皮環境を悪化させないこと。
そのためには、規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとることが重要です。
また、体の栄養が不足してしまうと、末端にある髪の毛に十分な栄養が行き届かなくなってしまいます。
髪の成長に必要なタンパク質やビタミン、ミネラル類などをバランス良く摂ることも大切です。
そして、案外見落としがちなのが、毎日当たり前に行っているヘアケア。
香りが強く泡立ちの良いシャンプーは、使い心地は良くても刺激が強い成分が含まれているものが多いもの。
薄毛対策として使うなら、刺激の少ないアミノ酸シャンプーがおすすめです。
オシャレなエクステやパーマ、ヘアカラーは欠かせないという方も多いですが、たまには頭皮や髪を休ませてあげることも大切です。
まとめ
薄毛に悩む若い女性が増えている背景には、薄毛に関する知識不足があるようです。
「女性だから男性のようにハゲることはない」「まだ若いから大丈夫」と高をくくっていると、いつの間にか薄毛になってしまうこともあるので注意が必要です。
毎日の生活リズムを整え、食事やヘアケアにも気を配り、薄毛につながる要因を生活習慣の中から排除しておくことが、若い女性におすすめの薄毛対策です。
早めに対策をはじめ、薄毛を予防していきましょう。